悪性腫瘍(がん)を患われた患者さんの身体的苦痛を和らげるだけでなく、患者さんとそのご家族の精神的な苦痛を含めた、生活上のさまざまな苦痛(全人的苦痛)を和らげ、生活の質を改善するための治療を行います。主な診療内容としては、痛みが生じた場合は飲み薬や貼り薬を用いて痛みを取り除き、苦痛なく生活していただけるようつとめていきます。
また、吐き気・呼吸困難感などに対して、吐き気止めや、点滴での症状緩和、酸素の機材を導入し症状の改善に努めていきます。
また悪性腫瘍による精神的苦痛や身の置き所のない状態に対してしっかりとお話を拝聴させていただき、また症状が和らぐよう可能な限りの治療を行っていきます。
麻薬や鎮静剤などを、飲み薬、貼り薬、座薬、皮下・静脈注射など様々な投与経路を用いて癌による痛みを取り除く治療や、腹水や胸水の増加による苦痛を取り除くための処置(腹水穿刺、胸水穿刺)を携帯超音波装置を使って安全に実施すること、呼吸の苦しさに対しての在宅酸素療法、身の置き所のない状態、癌の進行による耐え難い不快な状態に対しての鎮静薬などを用いた治療を行うことができます。
患者さんへ一言
がんと診断され、様々な治療を受けられる中で、治療そのもののつらさや痛み、苦痛を感じられることも多いと思います。
その痛みや苦しみを少しでも取り除き、今まで歩んでこられた人生、自分らしさを尊重させていただきながら診療、治療を行ってまいります。
皆様よろしくお願いいたします。