


毎日がちょっと楽しみになる場所 ~笑顔と発見にあふれるデイサービス~
社会とのつながりが、人を元気にする
― EM団子づくりを通じた社会参加の取り組み ―
今年も恒例となりました野府川の河川浄化活動に向け、その準備としてデイサービスでEM団子づくり※1を実施しました。
利用者様には、あらかじめ配合・発酵を終えた土を手でこね、一つひとつ丁寧に団子状へ仕上げていただきました。
昼食後、フロアにブルーシートが広げられると、いつもとは違う雰囲気に利用者様も興味津々。
「今日は何が始まるの?」と期待と好奇心に満ちた表情が広がります。
作業を始める前に、このEM団子が河川の環境浄化活動に役立ち、多くの地域の方々と一緒に川をきれいにする取り組みであることを説明しました。
すると、それまで静かに過ごされていた利用者様の表情が変わったように感じました。
「地域のためになる」「社会の役に立つ」という言葉に自然と反応され、自ら進んで作業に参加される姿が多く見られました。
普段は積極的に活動へ参加されない方が椅子から立ち上がり、一心不乱に団子を作られる様子は非常に印象的でした。
私たちは日々の支援の中で、「できないこと」に目を向けるのではなく、「今できること」を大切にしています。
介護が必要になったとしても、地域社会の一員として誰かの役に立つことはできます。
その経験は、自己肯定感や役割意識、生きがいにつながる重要な要素であり、近年の介護分野でも重視されている「社会参加」の考え方そのものです。
また、心理学者マズローが提唱した承認欲求や自己実現の考え方、さらにウェルビーイング(幸福)の研究においても、
「誰かのために行動すること」は幸福感を高める要因の一つであることが示されています。
実際、このような考え方を社会制度に取り入れている国の一つがオランダです。
オランダでは、年齢や障害の有無にかかわらず、地域の中で役割を持ち続けることが大切にされており、
「支えられる人」ではなく、「支え合う人」として社会に関わる仕組みづくりが進められています。
医療・介護事業所においても、利用者様の社会参加や地域貢献を後押しする取り組みは高く評価されており、
「人は誰かの役に立ってこそ生きがいを感じる」という考え方が制度にも反映されています。
今回使用したEM団子は、EM(有用微生物群)を活用した環境浄化活動の一環として作製しています。
EMは、微生物の働きを活用して環境改善に取り組む技術として全国各地で実践されていますが、その評価については様々な意見があり、
科学的な検証が現在も続けられている分野でもあります。
一方で、地域住民が協力しながら河川や環境に関心を持ち、実際に行動を起こす「環境教育」や「地域活動」としては
大きな意義があると私たちは考えています。
今回の活動にあたり、ぼかしやEM活性液、EMセラミックなど、多くの皆様から温かいご支援とご協力をいただきました。
心より感謝申し上げます。
利用者様が社会の一員として地域に貢献できる機会をつくることは、身体機能の維持だけでは得られない充実感や達成感につながります。
小さなEM団子一つひとつには、「地域をきれいにしたい」という願いと、「まだ自分にもできることがある」という利用者様の思いが込められています。
数日後にはEM団子の表面に白い放射状の菌糸が現れ、良質な発酵が進んだ証である「白玉」へと変化していきます。
そして、令和8年(2026年)8月7日に開催予定の**「世界EM団子の日 ワールドフェスティバル2026」**に合わせ、野府川へ投入する予定です。
これからも当デイサービスは、「介護を受ける人」ではなく、「地域を支える一人」として利用者様が活躍できる機会を大切にし、
社会参加を通じた生きがいづくりと地域貢献の両立を目指してまいります。
※1 EM団子とは
有用な微生物(乳酸菌や酵母など)を混ぜ合わせた土を団子状にし、発酵・乾燥させたものです。これを川や海に投入することで、
ヘドロの分解や水質の浄化を促す効果があるとされています。
ハワイの運河では「元気ボール(Genki Ball)」とも呼ばれ、環境教育や地域ボランティアと連動して世界へ広がっています。
https://www.ecopure.info/report/20250808/
EM小さな微生物の大きな力
https://www.youtube.com/watch?v=mGA6oflAtk8&t=10s


